6 a.m.

わたしの1番と言っても過言ではない映画、リリイ・シュシュのすべてについてすこし書こうと思う 何処までも残酷で中学生独特の閉塞感のある雰囲気  わたしはこの映画に何度救われただろうか  数えたらキリがないと思う   この映画を思い出す度にもうすこし生きていようか、と思うことができる  本当に残酷なストーリーなのだけど、何処までも美しく儚く心に残り続けている  この映像と音楽が大好きだ  ストーリーとしては原作を読まないとよく分からない部分もあるのだけれど、映像作品として観るには十分だ  

今日の朝、6時  雨上がりの薄暗く孤独感のある時間、この世界にはわたしだけが存在しているのではないかと思う時間  この映画を思い出して、Lily Chou-Chouを聴きながらベランダで煙草を吸った  もうすこしだけ、もうすこしだけわたしで居てみようと思うことができるくらい、この世界が美しく見えてきた  この瞬間のためにわたしは生きているのだ、と思うことができる  救われた  きっとこれからもこの瞬間のためのわたしで居て、このために生きていくのだろうね